いぬごま (犬胡麻) 

学名  Stachys aspera var. hispidula (S.japonica var.intermedia, S.riederi var.hispidula, S.baicalensis var.hispidula, S.riederi var.intermedia, S.chinensis)
日本名  イヌゴマ
科名(日本名)  シソ科
  日本語別名  チョロギダマシ
漢名  小剛毛毛水蘇(ショウゴウモウ モウスイソ, xiăogāngmáo máoshuĭsū)、
水蘇(スイソ,shuĭsū)、
科名(漢名)  脣形(シンケイ,chúnxíng)科
  漢語別名  鷄蘇(ケイソ,jisu)・水鷄蘇、望江靑、紫丁香
英名  
2009/07/11 京都府立植物園
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2011/08/15 長野県霧ヶ峰 (八島が原)

 Stachys aspera には、次のような種内分類群がある。

  エゾイヌゴマ var. baicalensis(S.baicalensis var.baicalensis,
         S. japonica var.villosa, S.riederi var.hispida,
         S.riederi var.riederi, S.riederi var.villosa;毛水蘇)
         
北海道・朝鮮・遼寧・吉林・黑龍江・河北・山東・山西・陝西・甘肅・
         ・モンゴリア・極東ロシア・シベリア産
         『中国本草図録』Ⅲ/1353・『中国雑草原色図鑑』192 『全国中草葯匯編』下/145
  イヌゴマ var.hispidula(S.japonica var.intermedia, S.riederi var.hispidula,
         S.baicalensis var.hispidula, S.riederi var.intermedia,
         S.chinensis;小剛毛毛水蘇・紫丁香) 『中国本草図録』Ⅴ/2298
  ケナシイヌゴマ var. japonica(subsp.japonica, S.japonica,
         S.baicalensis var.japonica, Stachys riederi var.japonica;
         水蘇・光葉水蘇・鷄蘇・水鷄蘇・望江靑)
 『中国本草図録』Ⅲ/1354
         
本州(中部以西)・四国・九州・琉球・朝鮮・遼寧・内蒙古・河北・河南・山東・華東・アムール産
   
 イヌゴマ属 Stachys(水蘇 shuĭsū 屬)には、約280-300種がある。

  セイヨウイヌゴマ S. annua
  ヤブチョロギ S. arvensis(田野水蘇)
地中海地方・中&北歐原産、日中などに帰化
  S. aspera
    エゾイヌゴマ var. baicalensis(S.baicalensis;毛水蘇)
    イヌゴマ var.hispidula(小剛毛毛水蘇)
    ケナシイヌゴマ var. japonica(S.japonica;水蘇)

  ワタチョロギ
(ワタイヌゴマ) S. byzantina(S.lanata, S.olympica;
         綿毛水蘇; E. Lamb's ears, Woolly betony)
  S. chinensis (S.baicalensis var.chinensis, S.aspera var.chinensis;華水蘇)
         
河北・山西・陝甘・内蒙古・ロシア沿海地方産
         『中国本草図録』Ⅵ/2816『中国雑草原色図鑑』193
  ベニイヌゴマ S. coccinea
  S. geobombycis (地蠶・土冬蟲草・白冬蟲草・白蟲草) 『中国本草図録』Ⅹ/4830
         
浙江・江西・福建・湖南・兩廣産 『全国中草葯匯編』下/236-237
  ナガバヤブチョロギ S. oblongifolia(S.oblongifolia var.leptopoda;
         針筒菜・長圓葉水蘇・野油麻・地參) 『中国本草図録』Ⅲ/1355
         
臺灣・福建・江蘇・安徽・江西・兩湖・兩廣・四川・貴州・雲南産
  オトメイヌゴマ S. palustris (沼生水蘇・光葉水蘇)
歐洲~モンゴリア・ヒマラヤ産
    ケオトメイヌゴマ var. pilosa
  チョロギ
(チョウロギ) S. sieboldii(S.tubifera;
         甘露子・草石蠶・地蠶・寶塔菜)『中国雑草原色図鑑』194
   
 シソ科 Lamiaceae(脣形 chúnxíng 科)については、シソ科を見よ。
 和名は、実がゴマに似ていながら、食えないことから。
 『大和本草』に、「水蘇 ・・・一名鷄蘇」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』10(1806)に、「水蘇 マゝヲガラ
古名」「和産詳ナラズ」と。
 北海道・本州・四国・九州・朝鮮・遼寧・吉林・黑龍江・河北・モンゴリア・極東ロシアに分布。
 中国では、エゾイヌゴマなどの全草を薬用にする(〇印は正品)。『全国中草葯匯編』下/145-146

   S. aspera
    〇エゾイヌゴマ var. baicalensis(S.baicalensis;毛水蘇)
     ケナシイヌゴマ var. japonica(水蘇)
   ナガバヤブチョロギ S. oblongifolia(針筒菜)
 賈思勰『斉民要術』巻3(530-550)には、「紫蘇・薑芥・薫葇」は畦に植えるとある。

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